03年集中講義「産業社会学」に対する感想

以下の文章は産業社会学に関する感想です。感想提出者の全員分を、無修正(誤字脱字以外)、順不同で全文掲載しています。
講義期間 感想執筆 受講登録者数 試験出席者数 感想提出者数 感想への記名 無記名提出者数
03年7月30日〜8月5日 03年8月5日テストの前後 35名 19名 15名 自由 11名
  • 短期間で少し急ぎぎみではあったが、労働についていろいろ考えるきっかけになったと思う。特に最後のフリーターの話は考えさせられるものがあった。フリーター問題だと「若者の就労意識の低さ」「パラサイトシングルの増加」など若者が悪い的な発言をよく聞くが、実際は社会の構造的問題をはらんでいて、様々なものがからみあって現状に至るのだと改めて気づいた。
  • 暑い中の集中講義は、授業もあまり進まないのが普通です。しかし、この講義は、集中講義のわりには、さくさくと講義も進み、話す速さ、講義の内容の量、進行の仕方、どれをとっても良かった。ただ、何故か、この講義の講義時間数は、他の集中講義と比べ、ひとつ少ない。
  • 最初は、ずいぶん早口だなぁとか思ってたり、この講義の内容にも、あまり興味が正直なく、ある程度適当に講義を受けていました。でも、二日目あたりから、内容にも興味が湧いてきて、先生の話し方もとても活動的で、90分×2の間で集中して聞くことができました。経済は難しくて苦手という感じだったのですが、大変身近な問題であり、分かりやすく講義をきけて、これから、こういった労働問題など関心を持って注目していこうと思いました。
  • 話にメリハリがあって、とても分かり易く聞くことができました。今日のフリーターの件ですが、これからも増えていくであろうことは予想できます。しかし、何をやりたいのか分からないことや、夢を追っていること、又やむを得ずという理由があり、確かに若者だけの理由でないことだけは明かです。
    かつては学校を卒業すると成績順にいわゆる良い会社とされる所を受験して就職しました。(これも問題ではあった。)
    しかし、近年の産業の空洞化や企業の雇用政策の変化、あるいは若者の意識は変化しており、すべてに大きく変わってきている。
    「パラサイトシングル」なる言葉が一時流行して、こうした子を持つ親も肩身が狭いことを話しておりました。
    しかし、親側から考えても、いつまでも親は生きていないし、年を取ってからの年金や保険にも関わってくることであり、そう安穏にしていられないらしい。私の子供はたまたま銀行に勤めていますが、「勤務がひどいから、安くてもいいから辞めたい」と言っています。月始め、月末は、夜10時にならないと帰ってこられない状態が5年続いております。このように、就職できていても心配だし、していなくても又心配事であります。しかし、フリーターの人達が生きていける世界にしなけばならないことは言うまでもありません。先生の言われたようにオランダ型の時代が来れば、少しは解決するのかも知れませんね。
    福大の先生方にはない「何か」がありました。身近な問題がたくさんあり、勉強になりました。ありがとうございました。
  • とても楽しい講義でした。暑い中、出席した意味がありました。
    自分がこれからの人生において直面する大きな問題ですので、大変関心を持ちました。中でも、私は女性ですので、女性と労働問題(M字型曲線やきりん型曲線)の話は本当に真剣に考えさせられる内容でした。又、フリーターについても、ああ、そうなのか・・・と思える内容で、実際に就活をしてみて世の中の厳しい現実を知った私にとってフリーターという存在は結構身近なものにも感じられました。
    しかし、厳しい雇用形態の中にもおいても自分の生きる道を失う事なく、挑戦し続けたいと思う意欲も湧きました。頑張ろうと思います。
  • とてもいそがしかった講義でした。
    でも、おもしろかったです。自分の仕事について考える機会にもなり受講して良かったと思います。私は今の職場で7年働き、転職を考えていました。状況的に難しいのですが、あせらず、もっとにつめて1歩をふみだそうと考えました。最後のだめ連、とても良いと思います。ただ、だめとつくから、多少印象が悪くなる。
  • 私は社会人学生で、有職者なのですが、働いていながら知らないことが多すぎる、ということを強く感じました。最近の雇用形態も多様化していることも痛感しており、正社員という身分を失ったら年齢的にも再び戻ることはできないことも感じています。今日の話の中での高卒者の就職状況は、まさに私が就職した時と同じで、何か得意分野がある訳でもなく、学校のあっせんで就職しました。それがあたり前と思っていましたが、今、10数年働いてきて、何もできないことに今更ながら気付きました。結婚や出産によって、会社をやめなければならない状況になった時、正社員として働くことは出来ないことを考えると、自分はこれが出来ますという資格などがなければ職は得られないのではないかと思います。これからはアメリカじゃないけど、自分の得意や専門分野をしっかり持っていなければ働くことは難しいのだと思いました。
  • 前半部分ではやはり、日本の賃金システムが、超過労働が高コストであるというシステムがうまく働いていないという点が大きな驚きでした。ボーナス制は労働者、消費者としてうれしくなるような制度だと思っていたので、残業という大きなデメリットが存在するのだということが理解できました。
    また、サービス残業を単に合法化、黙認してしまう、裁量労働制にてついても興味がわきました。労働者の多様な働き方にマッチするものですが、一方でこのような面もあるおとについて難しい問題であると感じました。
    後半部分では賃金決定システムで情意考課の部分が印象に残りました。個人の特性を見るものでありながら、会社や上司への従属をはかるような力が働くという点、 さらにそれが会社人間的なるものを作り出してしまった点についてです。
    最後に夏期集中ということで一週間の講義でしたが、いろいろの内容に感じる部分も多々あり、密度の濃いものだったような気がします。それだけに頭の中でパニックになったりもしましたが、私たちの身近に、そしてこれから経験するだろう労働の問題について深く考えさせられる所が多くありました。2単位ですので半年かけてじっくり受講したい講義だったと思います。
  • 今まではあまり触れたことのない部分で、現実問題の内容だったので非常に興味深くまたためになって良かった。
    働くという行為はお金を得るという大きな要素があるが、その中にはさまざまな歴史、問題があって、いろいろな側面から物事を考えられた。
    今まではアルバイトという立場で働いてきたが、会社に正社員として働く時、いろいろな考え方、思考をもってみていきたい。
  • これから就職をひかえる私にとって、大変ためになる話を聞くことができてよかったです。いろいろ考えさせられる問題だと思いました。ダメ連の考え方に魅力を感じます。短い間でしたが、ありがとうございました。
  • 産業社会学という学問は知らなかったので、てっきり産業史的なことを学ぶのかと思っていた。労働問題という私の専攻コースとはやや違うものだったが、むしろ非常に身近な題材であり、問題意識をかきたてられた。我国の労働環境が急速に悪化し、まるで19世紀の夜警国家時代のごとく搾取と「飢える自由」のみの自由という時代が再び来るのではないかといの危機感を覚えた。労働運動や組合にはイデオロギー的側面から印象がよくなかったが、労働者(それは国民である)がより良く働けるために利権化した既存労組とは別の、何らかの組織が求められているのではなかろうか。
  • 5年目にして初めて欠席せずに講義をうけました。とてもおもしろかったです。
  • テンポが早く、次々と展開するので興味を持って講義を受けることができました。 人事考課の部分については、日常実際にそこにさらされている訳でありますので、その基本的なあり方や弊害等を学ぶことができてよかったと思います。対応策とまではいかないまでも、考課する側が何を求めているかを把握することができたと思います。人事考課の是非はともかく、労働者の視点でのとらえ方をきちんとすることの意義についてあらためて考えてみたいと思います。
  • 私は現在3年生であり、以前正社員だったが、この大学へ通うと同時に退職した。しかし、非常勤という形で正職員だった専門学校で働いているいわゆるフリーターである。この講義は、私が卒論でとりあげようとしている内容とリンクしていたし、私自身働く者として非常に興味がある内容であった。
    しかし、出張講義の依頼が高校側から入り、前半の講義と8/2の試験が受講できず、大変悔しい。先生の講義内容、資料とも大変理解しやすく、本当に悔しい気持ちで一杯である。この講義を受講し、ごく当たり前に行っていたコト、職場でなにも考えず行っていたコトについて気付き、様々なことを考えさせられた。非常に勉強になりました。
  • 講義はみじかいですが、面白かった。今後会社の賃金問題と人事考課もある程度わかりました。卒業して、就職する時、役立つことになると思います。