99/1/5増補
98/10/15増補
98/10/14執筆
このページではNetBSD導入に伴って構築した家庭内LANの現状と対策を書いていますが、書いてみると実用的な話は全くないということに気づきました。そこで、Markさんのページを参照しながら家庭内LAN構築にあたって行ったことをまとめてみました。Markさんのページは英語でかかれていますが、非常にわかりやすい解説ですので、是非そちらの方もご覧ください。
ここで取り上げる家庭内LANの事例はpppを通してインターネットにつなげるLANであり、つまりOCNや専用線等々でインターネットに常時接続している事例でないことに注意していただきたい。
設定を行うにあたって決めておいたり、確認しておかなければならないことがいくつかある。
NetBSD側で設定するファイルは、すべて/etcにある(あるいは、作る)4つのファイル。
当然のことながらsuになって、各ファイルの設定を行わなければならない。
以上の設定が終わったら、再起動する。
TCP/IPのコントロールパネルを開き、各項目の設定をおこなう。
以上の設定が終わったならば、telnetを使ってMac側からNetBSDに接続してみる。接続できれば、OKである。
IPNATとは一つのIPアドレスで、家庭内LANにつながっている複数のコンピュータからインターネットへのアクセスを可能にする機能で、LinuxでいうところのIP Masqueradeと同じ機能だと考えてよい。私の場合、ppp接続もIPNATも三浦一則さんの『MacBSDネットワークサーバ構築ガイド』(広文社)のCDについていたppp-setjp.tgzを用いて行ったので、ここでは詳しく書くことができません。本の方を参照してみてください。ただし、ppp-upのスクリプトの一部を下線部のように書き換え、ポートスピードを57600bpsにしました。
以上で家庭内LANが構築できました。
若干の説明(99/2/21) 先週1週間かけて、上記のような家庭内LANを構築しました。PowerMac7300とSE/30が私の部屋にあり、LC575はリビングにあります。白黒のSE/30をゲートウェイサーバとして、つれあいがLC575を使い、私がPowerMac7300を使っています。これでテレホタイムも夫婦円満です。
なぜか、Linux-PPCではプロバイダーにつながらないので、その善後策としてLinux-PPCでインターネットに接続したい場合には、NetBSDも一緒に立ち上げ、NetBSDをGateway Serverとして使っている。せっかくなので、クライアント側のLinux-PPCの設定を書いておく。
1/16付記 村田暢宏さんの『MkLinux入門キット』通りにEzPPPをインストールし、モデムの初期化スクリプトをATZからマニュアルに書かれてあるものに書き換え、イーサーネットとの接続を切ったところ(これは以下に書いてあるように、ゲートウェイの設定がLC575になっているので、このままだとつながらないため)、見事つながりました。
ネットワークの設定にはnetcfgを使った。スーパーユーザーになり、netcfgを立ち上げるとコントロールパネルが現れる。設定する画面は4つあり、私は次のように設定している。各画面を記入するごとに、saveボタンを押すのを忘れないように。
以上の設定が終わったら、再起動する。
図ではISDNはLC575とつながってゲートウェイサーバーの役割を担っていることになっているが、ISDNはメインマシーンであるPM7300に直接つなげている。理由はNetBSD/mac68kではポートスピードが57600bpsまでしか設定できず、せっかくのISDNのフルパワーを活かすことができないためである。
ポートスピードさえクリアすれば、一つのアクセス・アカウントで、LANにつながっている複数のMacで同時に快適なウェブ閲覧ができるようになるので、家族みんなでインターネットを楽しむことができ、ひいては家庭内平和に至ることになるはずだ。だが、図の状況ではせいぜい4k/秒程度しか出ていない(7300を直接ISDNにつないだ場合アクセス速度が7〜6k/秒出ている)。そのため、ゲートウェイサーバーとして使うのはLinux-PPCを使う時に限られている。
ただし、ppp接続自体はMac
OSよりもNetBSDの方が格段に速い。アッという間にプロバイダーとの接続ができてしまうという感覚である。
ポートスピードの問題は結局、開発者頼みがゆえに、現状を打破するのは難しい。開発者にお願いするというのは、ただでさえ忙しい彼らに、心苦しくてとうていできない。
それ故、安いAT互換機を買ってLinuxかFreeBSDを入れる、あるいはPowerMacをもう一台買って、MkLinuxかLinux
PPCを入れる。そしてそれにゲートウェイサーバーをさせる。ただし、我が家にはそんな余裕は金銭的にも空間的にも存在していない。
SE/30とDUOはイーサーボードを入手していないので、現状ではスタンドアローンで使わざるを得ない。
1/19付記 REUDOのイーサネット・アダプター・カードLC/Tを取りつけました。ロジックボードはLC475なので、筐体にコネクターを通すための穴を広げるのに苦労しました。とりあえず、MacOS7.5.5で家庭内LANにつながりました。
あえて白黒のSE/30でウェッブ閲覧をしたいとは思わないが、実は現状1の問題点がNetBSDのポートスピード改善というかたちで解消した暁には、SE30をゲートウェイサーバーにし、LC575をMacOSに復活させるということができる。それに備えて、二つのことをしておかなければならない。一つは、我が家のSE/30はロジックボードをLC475のものとしているため、CPUの装換が必要である。またEhter
Boardを入れる必要があるのだが、その際、筐体にも手を入れなければならなくなるかもしれないということである。それ故、カネと時間という二つの貴重なリソースを投じる必要がある。
DUOはDUO Dock(あるいはNewerのEther
Dock)の入手が困難を極めるため、今後もスタンドアローンのままかもしれない。必要に応じて、Local
Talkでつないでいることは言うまでもないが。