2002年9月の労働関連の記事

9/10 厚生労働白書、世代間格差を分析(朝日夕刊、日経夕刊):厚生労働省が発表した02年の厚生労働白書では、生活の世代間格差を分析し、豊かな20代、生活が上向くのは40代後半以降。40代前後の生活のゆとりのなさを論じている。

9/10 パートの厚生年金加入、負担逃れの企業も(日経夕刊):パートの厚生年金加入を巡って経費増を嫌い労働時間を細切れにする事業者や、パートの側でも加入すべきかどうかをめぐり葛藤がそんざいしている。そうした状況を見据え今秋始まるパートの厚生年金見直し議論の状況を伝える鹿島敬編集委員の生活記事。

9/10 解雇ルールの法制化、労使に隔たり難航必至(日経):解雇ルールの法制化をめぐる動きが大詰めに入っているが、労使の隔たりが大きい状況を伝えている。

9/10 雇用不況、女性にも(朝日):今年に入って女性の就業者数が減っていることを受けて、リストラが女性を襲っていることを伝えるとともに、不条理な解雇の状況を紹介している。

9/9 女性に忍び寄る過労不安(日経夕刊):仕事や責任の増加、雇用不安を背景にして、女性の間に過労が広まっていることを伝えた「仕事と生きる」第1部。

9/8 「妻は家庭」、47%が反対(朝日、日経):内閣府が行った男女共同参画社会に関する世論調査によると「夫が外で働き、妻は家庭を守るべきだ」と考え方に47%の人が明らかになった。

9/8 松坂屋、成果で基本給増減(日経):松坂屋は勤務年数に応じた基本給を見直し、個人の実績次第で増減する制度を導入。成果次第では減額もあり得る給与・人事体系に改めた。朝日9/9夕刊に同記事。

9/7 30代の夫婦、結婚観に微妙なズレ(日経夕刊):30代の夫婦では専業主婦の場合も妻が夫に家事や育児のシェアを求めた家庭運営を求めているが、企業の合理化で夫は仕事と家庭の両立を考える余裕が乏しくなっているという点に家族の危機が存在している点を指摘した狭間恵三子サントリー不易流行研究所主任研究員による生活欄記事。

9/7 合併・統合、どうなる社員の待遇(朝日):合併や持ち株会社化に伴う事業統合を進める企業が増える中、合併後の社員の待遇はどのようになっているのか。多くの企業の事例を紹介するとともに、職場文化の融和をはかる企業の苦労を伝えている。

9/7 米失業率、5.7%に低下(日経):米労働省が発表した8月の米雇用統計によると、失業率は5.7%となり、前月より0.2ポイント低下。失業率の低下は3ヶ月ぶり。

9/7 海外大学の外国人学生、三洋がインターンシップ受け入れ(日経):三洋電機は海外の大学に通う外国人学生を対象としたインターンシップを今年から実施。約半数を社員として採用する方針。

9/6 鉄鋼労連、ベア隔年要求提案(日経夕刊):鉄鋼労連は定期大会で2004年春闘から2年分のベースアップを一括して要求し、どの年に実施するかは経営側に委ねる新しい春闘方式の導入を提案した。朝日9/9夕刊に同記事。

9/6 高卒求人、最悪0.5倍(朝日、日経):来春卒業予定で就職を希望している高校生の7月末時点での求人倍率が昨年同期よりも0.11ポイント下回る過去最低の0.50倍となったことが厚生労働省の調べで明らかになった。日経は「就職指導にため息」と題した関連記事で、厳しい就職難への対応に苦慮する学校側の声を伝えている。

9/6 厚生年金、失業者も継続加入(朝日、日経):厚生労働省は失業者したサラリーマンや待機中の派遣労働者が、希望すれば厚生年金に継続加入できるできる制度を2004年を目処に導入する。9/5日経に同記事

9/5 社内でFA宣言(朝日):従業員が希望する部署を表明し移動するFA制度を取り入れる企業が増えているとして、組織活性化のために導入した企業を紹介している。

9/4 「男性と対等?」、評価に不満(日経夕刊):女性総合職に対する評価が男性に対して著しく低く、本当に対等に扱われているのかという不満の声を取り上げた連載「仕事と生きる」。

9/4 自動車総連、個別賃金要求へ方針転換(朝日、日経):自動車総連の会長は定期大会の挨拶で、これまでの組合員平均の額と率を示す平均賃上げ方式から、勤務年数や職種を重視した個別賃金方式への転換を検討する方針を打ち出した。

9/4 雇用過剰感、8月薄れる(日経):厚生労働省が発表した8月の労働経済動向調査によると、常用労働者の過不足判断DIはマイナス9と、前回5月調査よりも4ポイント縮み、雇用過剰感が若干薄れた状況となっている。

9/4 フジタが希望退職者募集(日経):準大手ゼネコンのフジタは全従業員の4分の1にあたる850人の希望退職者の募集を始めた。合理化を進め、住友建設、三井建設との早期合流へとつなげるのが狙い。

9/3 立ち往生する一般職(日経夕刊):人員削減が進む中で戦力として扱われはじめた一般職だが、その変わらぬ処遇に戸惑う女性たちの声を紹介した連載「仕事と生きる」。

9/3 働き過ぎに悲鳴、なぜ妻・母から(朝日):深夜まで残業で帰宅できず、働き過ぎの夫や息子の健康を心配する妻や母親の投書をもとにして彼らを取材し、まだまだ長時間労働がはびこる現状を伝えている。

9/3 金属労協議長、統一ベア要求見送り示唆(朝日):IMF・JCの鈴木勝利議長は、定期大会で来春闘について「賃金のベースアップを要求する根拠はない」として、今春闘に続き統一ベア要求を見送る方針を示した。

9/2 残業時間、1年5ヶ月ぶりに増加(朝日夕刊、日経夕刊):厚生労働省が発表した7月の毎月勤労統計調査によると、所定外労働時間が9.4時間と前年同月を0.5%上回り、1年5ヶ月ぶりにプラスに転じた。背景には3ヶ月連続で前年同月比を上回る製造業で、8.9%増の13.9時間となったことがある。

9/2 お茶の水女子大卒業生を追跡(日経夕刊):お茶の水女子大を10年前に卒業した女性たちのその後を追い、均等法世代の彼女たちにも男性優位の企業社会が立ちはだかっていることを伝えた新連載「仕事と生きる:第1部働き盛りの迷路」。また同社の行った「働く女性アンケート」からキャリアプランの描けない女性たちの実態を伝えている。

9/2 ブレッド&ローズ(日経夕刊):不正や矛盾に満ちた現実の中で生きていく移民清掃労働者の闘いを描いたケン・ローチ監督の映画「ブレッド&ローズ」を紹介。

9/2 能力主義「認める」8割(日経):日本経済新聞社が行った「働く女性についてのアンケート」によると、30〜40代の女性社員のうち81.9%が能力主義・成果主義を是認していることが明らかになった。それによると、賛成が37.7%、やむを得ない44.2%で、反対は8.7%であった。

9/2 中高年の再就職先、多様に(日経):厳しい雇用環境の中、職を求める中高年の受け皿がNPO、ベンチャー、派遣などに広がっていることを紹介。同時に、地方自治体が独自に行っている中高年の就業支援策についても伝えている。

9/2 心の充実、能力発揮(日経):リストラや成果主義などストレスの種がたえない中で、社員のメンタルヘルスに組織的に取り組んでいる企業を紹介している。

9/2 日立、公募制人事4倍に(日経):日立製作所は社内公募制度を利用した人事異動を拡大。人材データベースを拡大し、社内公募による異動者を4倍以上の年間300人程度に増やす。