2003年5月上旬の労働関連の記事

5/10 高卒内定率90.0%に(朝日、日経):厚労省が発表した今年三月末時点で高校生の就職率は90.0%となり、過去最悪だった昨年同時期を0.3ポイント上回った。

5/10 旭硝子、技能職の昇給45歳まで(日経):旭硝子は技能職の昇給を45歳で打ち切る賃金制度を導入した。新制度では一般社員の賃金体系を総合職と技能職、事務職の三つに分離しており、会社への貢献と関係のない年齢や家族手当などを廃止している。

5/9 ラテンの男も、家事に育児に(朝日):少子化が目立つ日独伊は「少子の枢軸」とも言われるが、イタリアやドイツでは育児支援策の充実に踏み切り、男たちの働き方も変りつつあるとして、イタリアにおける改革を紹介している。

5/7 切実さ増す主婦再就職(日経夕刊):横浜市女性協会が主催する主婦の再就職のための講座「ルトラヴァイエ」が開始15年目を迎えたとして、その歩みと最近の再就職事情を紹介している。

5/7 採用前に相性診断(朝日夕刊):人と企業のミスマッチを避けるための「相性診断テスト」が採用選考に使われ出したことを伝えている。

5/7 女性と年金、パート労働者の加入拡大(朝日):厚労省の「女性と年金」に関する見直し案で、短時間労働者の厚生年金加入拡大などを打ちだしているが、その実現に向けて課題を紹介している。

5/7 中小の雇用状況、若年層は不足(日経):商工中金が取引先の中小企業を対象に行った調査では、若年労働力は不足しているが、中高年は過剰であるとの結果となった。

5/6 社外ネットを力に(日経夕刊):社外にネットワークを張り巡らし、自分のキャリアに生かす女性たちが目立っているとして、異業種や同業他社の人たちと交流を積極的におこなう姿を紹介している。

5/5 新入社員にも年俸制(日経):働きに応じて給与を決める年俸制を新入社員にも導入する動きが広がっているとして、シチズンなどの動きを紹介している。

5/5 三菱電機、事業本部の業績を賞与に反映(日経):三菱電機は自分が所属する事業本部の業績が賞与に反映する仕組みを03年度から全社員を対象に適用する。事業本部を三段階で評価し、評価の高い事業本部ほど賞与原資の配分を増やす。

5/5 インドネシア、外資流「上意下達」労使対立の原因に(日経):インドネシア労働者連盟の副会長は日経のインタビューで「企業側の一方的な決定事項押し付けが労使の関係悪化を生んでいる」として、進出企業に従業員とのコミュニケーションの円滑化を求めた。

5/3 悩む女性管理職、聞き下手で部下と溝(日経夕刊):聞き上手になれず、部下とのコミュニケーションに悩む女性管理職が目立ってきているとして、聞き上手になるための方法を探っている。

5/3 米失業率、6%に上昇(朝日、日経):米労働省が発表した4月のアメリカの失業率は6.0%で、前月よりも0.2ポイント上昇した。

5/3 「もっと子育て」父の苦悩(日経):子供が生れたときに働く時間を減らしたいと考えていた父親は3割に上るが、実現できた人は6.5%にとどまることが厚労省の調査で明かになった。

5/3 小学生のなりたい職業(朝日):第一生命保険は「大人になったらなりたいもの」調査で、男子の一位は「学者・博士」、女子は「食べ物屋さん」という結果になったということを発表した。

5/2 春闘、賃上げ6年連続最低(日経):日本経済新聞社が発表した03年度春闘の賃上げ調査の最終集計によると、平均賃上げ率は1.54%と6年連続で過去最低を更新した。ベースアップなし起業が97.1%に達し、賃上げは定期昇給分のみとなってきている。

5/2 失業者ユニオン、女性の起業を支援(朝日):失業者らが個人で入れる労組「失業者ユニオン」が、仕事をしたい女性の起業を支援しようと、ブランド品のリサイクル事業に関する講座を開設した。

5/1 連合など各地でメーデー(朝日夕刊、日経夕刊):連合の主催する第74回メーデー中央大会が代々木公園で開催され、参加者は約6万5千人と、89年の連合発足いらい最低となった。今年は産別ごとの動員をやめた。また全労連系の中央集会は亀戸で開催され労働法の改悪阻止を訴えた。さらに個人加盟の「東京ユニオン」などは「パート・派遣メーデー」と名打って山手線一周する催しを開催した。

5/1 解雇ルール、連合が分科会を要請(朝日):連合は厚労省に対して労働製作審議会労働条件分科会を開催するよう申し入れた。解雇無効と労働者が主張した場合に立証責任が労使のどちらにあるのかの政府見解が食い違っていると連合は主張している。