2005年5月上旬の労働関連の記事

5/10 女子大生中心に強まる専業主婦願望(日経):女子大生を中心に、若い女性の間で専業主婦を夢見る人がじわりと増えている。「くたくたになるまで働き、趣味も持てない」キャリアウーマン的生き方はしたくない。バランスのとれた働き方が難しい今の社会が、彼女たちをそんな気分にさせるのか、実情を追っている。

5/10 介護で転勤拒否認める(日経、朝日):ネスレグループの日本法人「ネスレジャパンホールディング」の兵庫県内の工場から同市へ転勤を命じられた男性従業員2人が、家族の介護ができなくなるなどとして、配転命令の無効確認などを求めた訴訟の判決で、神戸地裁姫路支部は9日、配転命令を無効とし、未払い賃金の支払いを命じた。

5/10 ダイエー4300人削減へ(日経):産業再生機構の下で再建中のダイエーは2008年2月期までに、本体とグループ73社の従業員の23.8%に当たる4375人を削減する。

5/9 花盛りの少子化対策、独身・子なし社員が悲鳴(日経):国をあげての少子化対策で、育児中の社員を対象にした職場の支援策は花盛り。しかし一方で、減らない仕事はだれがカバーするのか。代替要員の来ない現場では、仕事の増大や待遇格差に、子どものいない社員が悲鳴を上げているという。実情を追っている。

5/9 経済教室「人事経済学研究」(日経):日本経済研究センター理事長の八代尚宏氏が、人事管理論と労働経済学とが融合した「人事経済学」について論じている。

5/9 幸せ大国をめざして(6)格差の拡大(朝日):一億総中流と言われた日本社会だが、今ではさまざまな格差が表れている。橘木俊詔・京大教授と、人材コンサルタントの柳下公一氏に現状と今後の展望を聞いている。

5/7 米雇用、大幅に増加(日経):米労働省が6日発表した4月の米雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比27万4000人増と大幅な伸びを示した。失業率は5.2%と前月比横ばいで米国の雇用情勢の底堅さを示した。

5/5 ののちゃん自由研究・増えてる「ニート」(朝日):ニートが増え続けている理由やいろいろな取り組みを調べている。

5/5 ハザマや長谷工、来春採用増計画(日経):総合建設会社(ゼネコン)準大手のハザマは来春の新入社員の採用を今春実績に比べ26人多い40人にする計画だ。長谷工コーポレーションは同21人増の80人、中堅ゼネコンの東海興業は今春に入社した約20人に比べて2倍以上に増やす予定。

5/4 目指せ「女性版同友会」(日経):日本IBMやソニー、東京海上日動火災保険など45社・団体が女性管理職の連絡会議を共同で設立した。女性管理職の比率を欧米並みの50%近くに高めることを目指す。

5/4 社説「丸抱え型雇用に頼らず自らキャリアを」(日経):会社と従業員との関係について、働く人たちは自らのキャリア形成を企業任せにせず、自己責任で取り組む必要があり、また企業は全体として雇用機会を創出する社会的な責任があり、雇用調整も次の飛躍のためのもでなければならないとしている。

5/4 けいざい統計こぼれた風景1「失業率、ニートの本心映せず」(日経):厚生労働省は15歳以上の人口のうち、働いている人の割合を示す「就業率」の公表に向けて検討を進めている。これなら既存の雇用統計では外れていたニートが抜け落ちず、他地域の好況が指標を底上げするマジックも消せるという。

5/4 三菱電機が海外採用1200人(日経):三菱電機は2005年度に海外の関係会社や製造拠点で1200人を新規採用する。中国のエアコン製造拠点やFA(ファクトリー・オートメーション)機器工場のほか、タイのエアコンやエレベーター製造拠点を中心に積極採用する。

5/3 新規求人、フルタイム14%増(朝日):04年度に全国のハローワーク(公共職業安定所)で扱った新規求人のうち、フルタイムの求人の増加率が、パートや臨時雇用の2倍近くに及んだことが厚生労働省のまとめで分かった。フルタイムの求人の平均賃金も月21万円と、この10年で最高額に。

5/3 アサヒ、管理職に成果主義賃金(日経):アサヒビールはこのほど管理職を対象に、仕事の重要度によって給与が決まる成果主義型の新賃金制度、「職務給」を導入した。新制度への移行で、年収が最大で400万円程度、3割増になる管理職が出る一方、担当部長などラインの長でない場合は年収が下がるケースが出るという。

5/3 団塊退職危機感、製造業で3割に(朝日):団塊世代の大量退職が始まる「07年問題」について、製造業の約3割の企業が危機意識を持っていることが、厚生労働省の調査で分かった。有能な人材確保や技能の伝承に対する危機感が強く、団塊世代の雇用延長などで当面の対応を考えている企業が多かった。

5/2 2004年版女性労働白書(日経):厚生労働省が先ごろ発表した2004年版「働く女性の実情」(女性労働白書)は「女性の就業希望実現向けて」と題し現状を分析している。課題は何か。3人の女性の対話形式で読み解いている。

5/1 夏のボーナス、平均72万円に(朝日):今夏のボーナスは平均72万2892円で、前年同期より5.2%増え、夏のボーナスとしては90年以降2番目に高い伸び率になることが、労務行政研究所の調べで分かった。製造業を中心に大半の業種で増額になっている。