2016年3月中旬の労働関連の記事

3/20 留学生、日本での就職3割(日経):経済産業省の調査によると日本の大学留学生のうち7割が日本での就職を希望しながら、実際には3割しか就職していないことが明らかになった。

3/20 17年採用「増やす」3割(日経):日本経済新聞社「地域経済500調査」によれば、地域経済に減速感が出てきているが、3割の企業が17年春の新卒採用を増やすと回答。従業員過不足感では「不足」「やや不足」が44%で、「適正」の53%に近接している。

3/20 スウェーデンの挑戦(日経):1日8時間労働を見直す企業が出てきたとして、スウェーデンのトヨタ・センター・イエーテボリの6時間労働、大分の段ボール加工のアキ工作社の週休3日制、味の素などの時短の試みを紹介している「働き方Next」。

3/19 東芝、3万4千人減員(朝日、日経):経営再建中の東芝は事業計画を発表し、早期退職や事業売却によって1年後には3万4千人減員する予定。また17年4月の新卒採用も中止する。

3/19 東芝はどうなるんだ(日経):6社の統一交渉から東芝が脱落した電機連合。他社への連鎖を恐れ、なんとか5社での統一交渉をまとめた今春闘の経緯を伝えた「曇る賃上げの春」。

3/19 三菱商事、女子大生向け就職説明会(日経):三菱商事は女子大生1000人を集めた説明会を開催する。昨年までは総合職向けに50人規模の座談会であり、規模を一気に拡大した。

3/19 高島屋、初任給引上げ(日経):高島屋は16年春入社の初任給を昨年より1000円引き上げて20万8000円とする。2年連続で、優秀な人材の囲い込みにつなげる。

3/19 大卒主婦の本音(日経):大卒でやむをえず主婦になったという女性の理由は「家事と仕事の両立が難しい」ことだが、「夫の転勤」も同率など、興味深いデータを紹介している。

3/19 シャープ、新卒採用1割未達(日経):経営再建中のシャープは16年春に入社予定の新卒者数が当初計画より1割少ない約150人にとどまったことがわかった。理工系の学生の採用が苦戦しているとみられる。

3/19 働き方改善、企業も知恵(朝日):育児や介護支援を充実させるなど多様な働き方を認めることで人材の定着につなげようとしている企業としてパナソニックや島津製作所などの施策を紹介している。同日の日経にパナソニックの制度改革についての記事。

3/19 大卒内定87.8%(朝日、日経):文科省は2月1日時点の就職内定率が87.8%で前年同期と比べると1.1ポイント増加したことを明らかにした。5年連続の増加で2000年以降で過去最高だった2008年に次ぐ高さ。

3/19 賃上げ2.08%、昨年下回る(朝日、日経):連合は第1回回答集計の結果が月額6341円、賃上げ率は2.08%で昨年を下回ったことを明らかにした。

3/18 決めるのは企業だ(日経):グループ力の強化を打ち出し、グループの部品メーカーと同額に落ち着いたトヨタの春闘をドキュメントした連載「曇る賃上げの春」。

3/18 ケンタッキー、好きな曜日を休日に(日経):ケンタッキー・フライド・チキンを経営する日本KFCホールディングスは出勤日数や勤務時間を社員が自由に決められる「出勤日時限定社員」を導入し、人材確保をすすめる。

3/17 賃上げはベアだけじゃない(日経夕刊):主要メーカーのベアが低迷したことに対して賃上げは大企業のベアだけじゃなく、パートやアルバイトの時給およびに非製造業・中小企業の賃金が上っているとの声が日銀内から出てきているとする「日銀ウォッチ」。

3/17 非正規・独身女性の支援は?(朝日):非正規独身女性を対象にしたアンケートを実施した横浜市男女共同参画推進協会の植野ルナ氏に、アンケートから明らかになったことやその支援のための施策を聞いている「この人に聞きたい」。

3/17 ベア低調(朝日、日経):今年の春闘の一斉回答があり、自動車や電機などの大手メーカーはベアを決めたものの、先行きの不透明感から前年より上げ幅は小さく、各紙とも今年度のベアが低調に終ったとしている。各紙とも関連記事あり。日経は連載「曇る賃上げの春」をスタートさせ、賃上げを攻まる政府とそれを受け入れられない経営側の攻防を描いている。

3/16 ベア、前年より低水準(朝日夕刊、日経夕刊):16日に一斉回答日を迎えたが、電機大手やトヨタが1500円と前年の半額程度に留まる低水準にとどまった。

3/16 外国人労働者受け入れ、自民特命委員会開催(日経):自民党は「労働力の確保に関する特命委員会」の初会合を開き、外国人を重要な労働力として位置付け、受け入れ職種の拡大や在留期間の延長などを政府に提言する。

3/16 女性登用、職場改善急務(日経):女性活躍推進法が4月に施行するのを受け、ホンダや清水建設などの働きやすい職場作りの施策を紹介している。

3/16 高校生、「ただ働き」を改善(朝日):サンクスで働く高校3年の男子が労働組合ブラックバイトユニオンを通じて会社と労働協約を結んだ。15分単位の賃金を更めさせ、賃金支払いは1分を基本として15分未満の労働にも賃金が支払われることになった。

3/16 上司との付き合い「仕事以外はイヤ」(朝日):仕事以外で上司と付き合いたくないのは管理職5割、一般職では7割に上ることが日本能率協会の調査で明らかになった。

3/16 トヨタ、ベア1500円で決着(朝日、日経):16日の春闘一斉回答日を前に、トヨタのベアは1500円、ホンダは1100円となることで決着した。

3/15 春闘情報(朝日、日経):ANAがベア1500円、JALが1000円を回答。野村証券が3年連続で若手の賃金を2%引上げる。

3/15 非正規賃上げ、鈍い労組(朝日):KDDI労組や大関の労組など非正規の待遇改善に取り組む労組がある一方で、連合の調べによると具体的な要求を掲げる労組は5%に満たない。組合員になる非正規も少ないなどの現状を紹介している。

3/15 デサント、契約社員550人を正社員に(朝日):デサントは販売担当の契約社員を正社員に切り替える。契約社員2000人のうち、販売店舗で働く販売担当者は約1000人。そのうち店長などの月給制契約社員約550名を「販売職正社員」とする。

3/15 保育士なるなら奨学金、返還無用(朝日):大手保育所運営会社のJPホールディングスは保育士志望の学生に最大120万円の奨学金を出す制度を開始する。返還は不要だが、卒業後の入社を求める。

3/15 職探しの業務命令「不適切」(朝日):厚生労働省は追い出し部屋などで、次の仕事を探させる業務命令は不適切だとする通達を全国の労働局に出すことを明らかにした。

3/15 TBCに残業代不払い是正勧告(朝日):エステ・ユニオンは福岡中央労働基準監督署がTBCグループに対して残業代不払いなどについて是正勧告したと明らかにした。

3/14 中小、金の卵は外国人(日経):採用難を迎えるなかで外国人採用に力を入れている中小企業が増えているとして、海外に出向いて採用活動を行う企業を紹介している。

3/14 ゼンショー、バイト時給2年連続上げ(日経):ゼンショーホールディングスはアルバイトやパートなどの時給を4月から一律2%程度引き上げる方針を固めた。3/15に解説記事。

3/14 我が子の就活、ほどよく伴走(日経):就活を迎えた子供をもつ親に、子供への禁句などを紹介している。

3/14 キリン、15年ぶりベア(日経):労組が月3000円のベアを求めていたキリンビールでは。15年ぶりにベアを実施する方針を決めた。3/15朝日に同記事。

3/14 三菱商事、障害者雇用福島で新社(朝日):三菱商事は福島県に障害者雇用の新会社を設立し、地元企業の清掃業務などに従事してもらうことを決めた。

3/13 自動車総連、賃金格差是正に手応え(朝日):自動車総連は交渉状況の説明会を開催し、大手と中小、正規と非正規などの賃金格差是正について手応えがあるとの認識を示した。

3/12 女性管理職比率、数値目標は必要?(日経):女性管理職の登用に数値目標を掲げて取り組む企業があれば、あえて掲げない企業もある。前者の例として、JALやキリンビール、後者の例として東京海上日動火災のケースを上げてその意図を紹介している。

3/12 朝日生命、営業職員の手当増額(朝日):朝日生命は営業職員のうち部下の育成にあたるリーダー層の手当を4月以降平均10%引き上げる。また太陽生命も営業職員の一部について歩合給を10%上げる。営業職の確保が難しくなっているなかで、準大手の生保が待遇改善で定着を図ろうとしている。

3/12 春闘情報(朝日、日経):日産がベア満額回答を得る見込になったことや、電機のベアが1500円で決着しそうなことなどを伝えている。朝日3/12夕刊に同記事。

3/11 学生囲い込み、先手必勝(日経):6月に選考解禁を控え短期決戦となった採用活動。土日に説明会を開く回数を増やした三菱商事や、女性の積極的な採用に取り組んでいるJR西やニコンなどを紹介している。

3/11 あまりの被曝量「話が違う」(朝日):東京電力福島第一原発で被爆のリスクを抱えながら働く下請け、孫請けの労働者たちのルポの第一回目。被曝量の少ない職場という話で現場へ来ると高線量の職場にまわされたなど孫請けで働く労働者の姿を紹介している。

3/11 雇用、有期から無期へ(朝日):パートや契約社員など有期雇用で働く人たちを無期雇用に転換する企業が目立ってきたとして、オタフクソースや滋賀銀行の例を紹介している。JLPTの調査によると「無期にしていく」と答えた企業は6割に上るとしている。