98年1月上旬の労働関連の記事

1/10 退職金前払い制度、新入社員の4割が希望(朝日):松下電器は今春から退職金前払い制度を導入することを決めているが、入社内定者のうち4割が希望していることが同社の調べでわかった。

1/10 マレーシア、外国人労働者の締め出し強化(朝日、日経):通貨の下落で悩むマレーシアは、外貨の流出を防ぎ、マレーシア人の雇用を確保するために外国人労働者の削減を行うことになった。

1/10 仏、失業者のための緊急基金設立へ(朝日):失業者がフランス各地で職業安定所や失業保険事務所を占拠している件で、フランス政府は10億フランの失業者のためのファンドを設けるなどの緊急対策を発表した。

1/10 独、失業率最悪に(日経):ドイツ連邦雇用庁の発表によると、12月の失業者数は452万2千人で、前月に比べ20万人増加した。失業率は11.8%。

1/10 米、雇用37万人の大幅増(日経):米労働省の発表によると12月の米雇用統計は大方の予想を上回り37万人増となった。但し、失業率は前月から0.1ポイント増大した4.7%となった。

1/9 GMの医療保険費問題(日経夕刊):GMが早期退職者に確約した医療保険費の条件を変更したことが不当だとして、退職者8万4千人が会社側を訴えており、敗訴した件に関して、退職者側は最高裁に上告することを決めた。

1/9 年俸制導入企業、2割越す(朝日、日経):労政業務研究所の調べによると、年俸制を導入している企業は21.8%。年俸制の適用者の63.1%は管理職であることがわかった。

1/9 高校新卒、内定率上昇(日経):今春に高校卒業の予定者の就職内定状況は内定率80.8%で、前年同期と比べ0.5ポイント上昇していることが労働省の調べでわかった。

1/7 トヨタ、レディースラインを導入(朝日):トヨタは女性が中心となって働く生産ラインを今年の春から始めることを明らかにした。

1/7 富士通、ボーナス総額業績連動に(日経):富士通は1年間の賞与を決め方を、業績に連動した総額に改めることを組合側に提案。これによって、富士通労組が電機連合を中心とした秋の一時金労使交渉から離脱する可能性が生じてきた。

1/7 定年時退職金、初の減少(日経):中労委事務局の調べによると、大企業に定年まで勤めた場合(大卒)の退職金額が97年には2年前の1.0%減り、2856万8千円となったことがわかった。退職金が減るのは比較可能な87年以降で初めて。

1/7 日経連、退職金引当金の減額要請へ(日経):日経連は98年度から企業会計に計上する退職金引当金の減額を認めるよう大蔵省や日本公認会計士協会などに要請する。

1/6 熟練の技、ロボット継承(日経):川崎重工は潜水艦建造のロボット化を加速する。現場作業員の高齢化が進み、技能継承が困難になってきたことがその理由。

1/6 地方公務員の採用競争率(日経):自治省の調べによると、96年度の地方公務員採用試験の競争率は12.0倍で3年連続で10倍を越えた。

1/5 単身赴任者への帰省旅費(日経):産労総合研究所がまとめた「単身赴任調査」によると、49.0%の企業が単身赴任者への帰省旅費の支給を月1回、22.4%の会社が月2回認めていることがわかった。

1/5 会社に頼らぬ道模索(朝日):4月から始まる松下電器の退職金前払い制度を選択する人達のルポ。

1/5 女たちの静かな革命(日経):これまで男の聖域と考えられてきた職業に進出する女性たちを紹介。同時に、縦の職域の拡大は進んでいないことも指摘。

1/5 女たちの静かな革命4(日経):実力勝負の海外に出ていく女性たちを紹介。ハーバード・ビジネス・スクールの教材のモデルなった女性などを日本企業捨てた女性たち。

1/4 スズキ、タイから研修生(日経):スズキはタイ向上の支援策として、現地の二輪車工場から150人を研修生として、2月から日本の工場に受け入れる。

1/1〜11 連載「就社社会を超えて」:山一や北拓の倒産を踏まえて、どのようにこれまでの会社至上主義がかわっていくのかを問う連載。