99年8月上旬の労働関連の記事

8/10 生き方探して、サラリーマン・3(日経):社外でも通用する証として資格を持とうとする人が増えているが、独立開業は難しくなっているし、安易な気持ちで資格を取っても役に立たないなど資格志向の落とし穴を描いている。

8/10 大手製造業「休暇」なし(日経):日産自動車が九州工場にフレキシブルラインの導入するなど、大手製造業は夏休みを利用して工場の改造や、Y2K対策を実施している様子を伝えている。

8/10 トーメン、経費削減の一部を社員に還元(朝日):トーメンは、労使で98年春闘時に設定した目標の経費削減額が達成されたとして社員一人につき一律9万6000円還元する。

8/9 厳しい就職戦線、大学院生にも向かい風(日経夕刊):大学院生は増加傾向にあるが、理屈っぽいや使いづらいなどのイメージから文系大学院生には門戸を閉ざしている企業が多い状況を紹介。

8/9 生き方さがして、サラリーマン・2(日経):自由な社風として知られるソニー。その自由の裏側には、自己責任を伴う自己主張を必要としており、これからの企業を予見させるとしている。

8/9 日本化薬、ポストで給与固定(日経):日本化薬は管理職の人事賃金制度を全面的に改定し、ポストによって給与額を定める「職務等級制」を導入。住宅補助や家族の扶養補助なども廃止し、定休昇給もなくす。中堅企業が職務等級制を導入するケースは珍しい。

8/8 日野自工、希望退職者の子弟優先採用(日経):日野自動車工業は希望退職者の子弟を優先的に採用する「親子バトンタッチ制度」を導入した。現在のところ希望退職に応じた180人のうち9人が新制度を利用して子弟の来春の入社を希望している。

8/8 生き方探して、サラリーマン・1(日経):サラリーマンの生き方探しを描く新連載。第一回めは、淘汰の時代を迎えた総合商社に働く商社マンや元商社マンの声を取り上げている。

8/7 駆け込み出産・働きながら、心はゆれて(朝日):仕事優先できたために、出産の時期が遅れてしまった女性たちの声をひろい、日本は女性が子供を産みにくい社会となってしまっているとしている。

8/7 不況の影、SOHOにも(朝日):日本労働研究機構などが行った在宅ワーカー調査では、SOHO型の労働者の勤続年数が延びるなど働き方が定着しつつある一方で、仕事の確保や報酬単価の下落に悩んでいることが明らかになった。

8/7 セミナーで労使さや当て(朝日):日経連のトップセミナーで、電機連合委員長が人材派遣業に取り組む意向を明らかにし、日経連側は将来の労働力不足や雇用安定化のためにバッファーとして外国人労働者の受け入れを議論した。

8/7 米労働需給、ひっ迫懸念(日経):米労働省が発表した7月の雇用統計によると、失業率は前月と同水準の4.3%だg、雇用者数は前月比31万人増と事前の予測を大きく上回り、労働者不足が深刻となってきた。

8/6 女性管理職、登用横ばい(朝日、日経):労働省が発表した1998年度の「女性雇用管理基本調査」によると、企業の管理職に占める女性の割合は部長職が1.2%、課長職が2.4%、係長職が7.8%にすぎず、3年前の前回調査と比べてもほぼ横ばい(部長職0.3ポイント減、課長職0.4ポイント増、係長職0.5ポイント増)であった。

8/6 ライオン、新人事制度導入(日経):ライオンは年齢給を廃止し、能力主義を取り入れた新資格制度・賃金制度を2000年から導入すると発表。

8/6 住友電装、年俸制対象者を拡大(日経):住友電装は年俸制の拡大やコース別資格制度の導入などを柱とした人事制度を来年4月より導入。年俸制はこれまでの部長級以上から課長級以上に拡大する。

8/6 独失業者、再び400万人超(日経):ドイツ連邦雇用庁が発表した7月の失業者数は402万7000人となり、3ヶ月ぶりに400万人台を超えた。失業率も0.2ポイント上昇し、10.3%。

8/6 市場主義の行き過ぎ、人間が「しもべ」に(朝日):日経連の奥田会長は日経連の経営トップセミナーでの講演。5日の日経夕刊参照。

8/5 女性かわらばん・総合職女性に戸惑う企業(日経夕刊):まだまだ女性の処遇をきちんとできない会社の話。総合職への転換を希望する女性にきちんとした対応ができていないことで、会社に愛想をつかした女性の声を取り上げている。

8/5 雇用助成金、対象絞り込み(日経夕刊):労働省は10月から雇用調整助成金制度を大幅に見直し、構造不況業種を助成対象から外し、短期間で回復が見込める業種への助成に限定する。衰退産業に人材が滞留しないようにして成長産業への人材移動を促進するのが狙い。

8/5 日経連会長、長期雇用こそ競争力の源泉(日経夕刊):日経連の奥田会長は日経連の経営トップセミナーで講演し、「長期にわたって人材を確保し、企業を存続・成長させることが結局は株主や社会全体の利益にかなう」と述べ、安易な雇用調整に警鐘を鳴らした。

8/5 茶髪やサンダルもOK(朝日):産能大が新入社員を対象に実施した「ビジネスファッション感覚調査」によると、男性の茶髪や派手なシャツは約半数が、女性の茶髪とサンダルは約8割が「認められると思う」と答えている。さて、実際は?

8/4 マツダ、女性500人一斉昇格(朝日、日経):マツダは事務などの間接部門で働く一般職の女性社員約500人を近く昇格させると発表した。これまでは主任(係長級)以上の女性は7人しかいなかった。ミラー社長は「女性社員がより高いモチベーションを持ち、能力を発揮できる体制作りを加速する」ためであるとしている。

8/4 神鋼、700人を転籍(日経):神戸製鋼所は10月1日に設立する建設機械の製販社「コベルコ建機」に700人を転籍させる。

8/3 変わる女性センター講座(日経夕刊):全国各地の女性センターが行っている講座が、男女共同参画社会基本法を成立を背景に、女性だけのイシューから、男性をも含めたジェンダー・イシューへと広がりをみせるようになってきた状況を紹介し、その事業の意義はますます重要になっているとしている。

8/3 ダイエー、希望退職者802人(朝日、日経):ダイエーは7月中旬から募集していた希望退職に802人が応じたことを明らかにした。グループ会社への転籍は1270人が応じる見込み。

8/3 米企業の人員削減加速(日経):米大企業の人員合理化が過去最高のペースで進んでおり、今年前半に米企業が決めた人員削減は前年同期比41.8%増の38万人に達した。サービス産業や日用品メーカーでの人員削減が多いのが特徴。米国では低失業率と過去最大規模のリストラが同時進行している。

8/3 日立造船、有明工場の分社を労組に提案(日経):日立造船は主力造船所である有明工場を、九州日立造船と日立造船ディーゼルアンドエンジニアリングに分社することを労働組合に提案した。分社と並行して導入を検討している企業別賃金・労働条件については具体的な提案はなされなかった。

8/3 第二の人生は、提灯職人(朝日):17年間勤めた会社をリストラ絡みで退職した元会社員が、趣味であった提灯づくりの職人として再出発した様子を描いている。

8/2 大卒一般職は憂鬱(日経夕刊):四年制大学を卒業しながら一般職で採用された女性たちをめぐる現実。30過ぎたら辞めてほしいと言わんばかりの対応や処遇格差にやる気を失っている女性たちの声を取り上げている。

8/2 簡易旅館、寄る年波(朝日夕刊):かつては日雇い労働者の宿泊所として機能してきた簡易旅館をルポしている。

8/2 子連れ禁止、ハローワークの壁(朝日):子連れで求職する女性に対して、「子連れで来てはいけません」というハローワーク。他方で、一時預かりの保育所は少ないという現状がある。労働省は本気で女性の就職を支援しようとしているのかを考えさせられる記事。

8/2 日本オラクル、年収格差1000万円超(日経):日本オラクルは営業職を対象に、成果に応じて社員間で1000万円単位で格差が付く報酬制度を導入した。年俸制をベースに、契約高の規模でボーナスの歩合を設定。新規顧客やライバル企業の顧客を奪った場合には加算するというシステム。

8/1 Uターンも狭き門(日経):東京で開かれた地方企業への就職希望者を対象とした面接会の模様を紹介。参加企業数が350社で昨年より100社少ないのに対して、訪れた人は1300人と昨年を210人上回った。