2003年の日々の雑感
(それ以前のもの:2002年2001年2000年99年96年〜98年
  • 12/27 いつまでもクリスマス気分というわけにもいかないので、背景色を元に戻した。皆様、よいお年をお迎えください。

  • 12/24 年末になって当局から同意書まがいの文書が送られてきて、相変らず大学の方は滅茶苦茶な事態が続いている。しかし、クリスマス・年末・年始位は明るくということで、背景色をクリスマス・バージョンに変えてちょっと気分転換。

  • 10/29 ××学長が市長に改革案を提示したらしい。任期制については「原則として全教員を対象に任期を定めて任用する」とある。ほぉう。独法化しても教員の身分は公務員を維持するというのが大学当局の案であるらしい。地方独立行政法人への移行においては公務員の身分を維持するタイプと、公務員の身分から外れ民間と同じく雇用関係とするタイプとの選択が可能である。しかし「任用」とあるから、本学では前者を選択することということであろう。任期法を見ても「任用」と「雇用」とは条を別にして、厳格に区別されているので間違いはなかろう。「任用」となると本人同意が絶対的要件となるし、また教育公務員特例法の適用化のもとで法人化がなされるわけで、これまで通り大学の自治を守るのには好都合だということになる。
    間違いでは絶対に済まされないが、仮に間違いであったとしよう。商学部では法律関係の先生達が任期制について法律家としての意見をまとめ、それが商学部見解としてプロジェクトRの案の任期制案への異議を唱えたが、これに対して事務サイドが絶対に譲らなかったと聞く。しかしその事務サイドは基本的な用語ミスを犯すほど、知識を欠いていたということになろう。フィージビリティーを考慮に入れず、専門家の意見を無視して作ったこのプランがいかに馬鹿げているかを象徴していることになる。今後、この案がどのように実施へと移されるかはわからないが、この代償は極めて大きいと言わざるをえない。 少なくとも市長に対して「任用」を求めたという汚点は残るであろう。

  • 10/21 ほんの数年前までは誇らしく思っていた職場が見事なまでに壊されていく。どうも明日はその最後のセレモニーとなりそうだ。こんな状況になることを予測できず、この職場を選んだ10年前の自分の不見識を嘆く。
    これも運命として甘受するしかないのだろうか。それとも、あきらめは愚か者の結論とすべきなのだろうか。ともかくも、自分なりに弔意を示しておこう。

  • 9/19 16日より今日まで伊東でゼミ合宿。連日夜の9時まで報告するも3年生の報告は合宿内で終らせることができず、次週以降の通常のゼミに持ち越すことになった。皆さん、御苦労さまでした。

  • 9/13 昨日リビングのエアコン(6年前に購入)から煙がでる事件が起ったらしい。つれあいによると、メーカに連絡しようとしたがお客様相談室の電話は全く繋がらず、心細い思いをしたという。どうにか別ルートで本社に連絡がつき、点検の結果、新品に取り換えてくれることになったらしいが、その取り付けは連休明け。こんな時に限って厳しい残暑だ。トホホ。

  • 8/19 昨日まで有休で帰省していた。横浜に戻ると、思わぬ所から二つ手紙が来ていた。一つは千葉県銚子にある某旅館から。昨年の夏休み、家族で銚子旅行に出掛けたが、その時宿泊したホテルからではない。宣伝かなと思いつつ開封するとその旅館が主催した「俳句大会作品集」が入っており、それで思い出した。昨年犬吠崎を訪ずれた時のこと。駅に俳句の投稿箱があったので、電車を待っている間の暇潰しに一句をでっちあげ、投函していたのだった。それが佳作ということで掲載されて、一年たって送られてきたのだ。佳作ということで何も商品はないけれど、ビギナーズ・ラックということみたいだ。
    もう一つは本業の方で、ドイツのアルトマン博士から。98年に四人で出した共著書が最近のSocial Science Japan Journal(Oxford University Press)という国際ジャーナルの書評論文に、そこそこ大きく取り上げられているということで、そのコピーを送付してくれたのであった。最終的には、あれやこれやと批判されているが、他方で"The research is well designed, and the focus on observing actual practices in Japan brings the analysis to a level hardly covered in most management studies research."などと評価してくれてもいる。ちょっと嬉しいではないか。

  • 8/6 昨日ようやく福島大学での集中講義が終了し、本日帰宅した。福島でお世話になった福島大学の先生方、事務の方、そしてパイナップル家の方々にはあらためて御礼を言いたい。また受講生に書いてもらった感想文にも元気付けられた。暑い中大変だったけれど、素晴しい人たちに囲まれて、良い経験をさせていただいた。
    さて、残り少ない夏休み。頭を研究モードに切り換えている。

  • 8/4 土曜日の長丁場をどうにかこなし、昨日はいわき市の石炭化石博物館へ足をのばした。折角福島に居るのだから、休みの日は子供の頃にあこがれたフタバスズキリュウが発掘されたいわき市に行きたいものだということで出かけてみたが、同じ福島県なのに福島市からはとんでもなく遠かった。高速バスで片道2時間かかる。朝11時に出て、6時頃帰ってきたが、博物館見学が小1時間であとはほとんどバスの中。おかげで福大生協で買った桐野夏生の『OUT』を読みきってしまった。ある労働法学者が弁当工場のパートなどが見事に描写されているとして推薦していたのを見付けて、手にした本だった。確かに弁当工場や銀行労働の一旦を垣間見させてくれるし、またストーリーも異様にスリリングな本だったけれど、しかしとてもこの本を学生に読ませる勇気はないなぁ。コンビニのカルビ弁当が食べられなくなったと苦情もきそうだし。

  • 8/1 福島大学で集中講義の3日目。1日2コマとはいえ、さすがに疲労も溜ってきた。ただ授業終了後、いつも通っている沖縄料理屋のパイナップル家で泡盛を飲み、料理を食べると効果てきめん。福島で食べる沖縄料理は暑い夏の集中講義を乗り切るには最高だ。
    ただ明日は13時から19時半までの長丁場。さすがにちょっと戦々恐々状態である。

  • 7/29 昨日、ゼミ生の新歓工場見学と新歓コンパを行う。工場見学では自動車関連のバネでは世界一のシェアを誇る日本発条を訪問し、バネ工場を見学させていただいた。学生共々、完全自動化されたバネ製造ラインに目を見張るとともに、髪の毛よりも細いバネを作るという同社の技術力の高さに驚いた。
    上大岡で行われた新歓コンパは大荒れとなり、偶々隣りで同じく新歓コンパをしていた片山ゼミには随分と迷惑をかけてしまった。反省しつつも、一部の学生たちと午前様で呑んでしまった。
    明日より福島大学で集中講義。大変な日々が続きそうだ。

  • 7/5 先日、自転車が盗まれた。これで今の場所に来て、二度目である。今回は鍵を掛けて自宅マンションの駐輪場に置いていたにもかかわらず持って行かれてしまったこともあって、まったくお手あげ。日常的に使っていたわけではないので、すぐに困るというわけではないがやはり悔しい。で、近所のスーパーに行くと、そこそこのデザインの自転車が安売りしていたので、衝動買いしてしまった。随分と自転車も安くなったものだと思ってネットを調べていたら、やっぱりほとんどのメーカが中国に生産移管しているようで、そのうえこんな記事まで見つけてしまった。確かに、今回盗まれた自転車は買って1年ほどで錆があちらこちらに出てきていた。大学生の時に買った先々代の自転車は無印良品であったにもかかわらず錆が出たという記憶はないこともあって随分品質が劣るなとは思っていたので、 なるほどそういうことかと納得させされるような記事であった。やっぱり、今日の選択は安物買いの銭失ないなのであろうか。いや、また何時盗まれるのかわからないからこの程度の物でよかったのかもしれないと、買った当日から自分を慰めているのがちょっと哀しい。

  • 6/20 郷里の叔父よりDVDが送られてきた。何かと思えば、今は亡き祖父が郷土史家として15年ほど前に地元のテレビに出演したときの映像であった。テレビの画面に、幼いころに実証主義とはなんたるものかを身をもって教えてくれた祖父が蘇えってきた。最近、ある争議史に手を染めているのだが、「しっかり調べろよ、歴史というものは今の常識で理解してはいけないぞ」とテレビの中からアドバイスを受けているような気がした。ありがたい。

  • 6/14 次女の幼稚園で父の日運動会。梅雨にもかかわらず晴天に恵まれた。夏日の下での駆けっこや踊りに付きあわされ、すっかり焼けてしまった。

  • 5/31 先日大学院時代に買ったテレビが壊れてしまい、買換えた。本日台風がらみの大雨の中、その新しいテレビが到着。今はやりの液晶やプラズマじゃないけれど、画像が綺麗なのに感激。久しぶりに家で過すことになった今週末はDVDで映画三昧となっている。

  • 4/27 昨日、「シンポジューム 全自・日産53年争議」(このリンク先でシンポの様子を伝えたいと思ってます:4月30日付記)を開催した。盛況とまではいかないが、下関市立大学の下山学長をはじめ全国から30名程度の方々の御参集を得ることができた。シンポジュームの状況や成果については後日まとめたい。ただ今はほっとしているというのが偽らざる気持である。

  • 4/15 昨日より授業開始。教員になって9年目となるが、やはり最初の授業というのは緊張する。
    長く続いた喉痛も授業開始までにはなんとか直った。ある先生からはSARSじゃなくてよかったですねと言われた(笑)。
  • 3/25 雨の中の卒業式。今年は5期生を中心として8名のゼミ生が新たな門出を迎えた。おめでとう。これまでの努力を糧に、きっと晴々とした人生を送ってくれることと信じている。
    期せずして卒業生から記念品をいただいた。私の似顔絵入りの陶器で、ゼミ生たちのお手製。ちょっと恥ずかしいものの、ありがたい。大切にさせていただく。

  • 3/21 ようやく復旧しました。先週末に学内のネットワーク環境が更新されたのだが、このサーバーだけは以前の設定が引き継がれず、学外からのアクセスができない状況が続いていた。先日、担当者の方と直接折衝してようやく修復した。
    今年の風邪はそうとうしつこく、いまだ悩まされている。咳がひどいので、ベトナムや中国で流行っている新手の肺炎かと疑ったりしたが、医者に行ったらただの風邪だとの診断。ちょっとホッとする。

  • 3/9 先週より風邪に苦しまされている。当初は40度近い熱でうなされ、二〜三日寝込んだ。やっと熱が引いたと思ったら、今度は喉。喉に喘息風の違和感を感じ、咳が止まらない。仕事はたまっているのだが、なかなか腰を据えた体制になれないでいる。

  • 2/6 昨年と同じことを書かなければならないのは悲しい。だから皮肉っぽく書いておく。
     テストの採点の時には「てにをは」さえなっていない青臭い文章に随分と頭を悩まされる。だがレポートを読むと、一流の研究者や文筆家顔負けの文章を書いている。このギャップは何なんだろうか。
     学生諸君には失礼だが、上手な文体や気の効いた言い回しを使ったレポートに出会うと、猜疑心を抱くようになってしまった。悲しいことである。レポートという形での課題は見直さなければならない時期に来ているのかもしれない。

  • 2/4 年度末が近づいたということもあって、恒例のテスト・レポートの採点、修論・卒論の審査に追われる。また早くこれらを終らせ、月末に迫った原稿にとりかからなねばと気も急いている。家に籠っての作業が続き、ストレス性の過食気味。体重だけが増えている。

  • 1/13 三連休だが、連れ合いが風邪で寝こんでしまったため、どこにも行かず家で過す。三日連続での夕食作りは、多分初めてだろう。レシピに困り、貧乏学生時代にしょっちゅう食べていた三多摩名物のジャンクフード(?)スタ丼を作ってみたりした。なんとか記憶の糸を辿りながら作ってみたスタ丼を、子供たちが「おいしい、おいしい」と食べながらも、顔をひきつらせていたように見えたのは、多分錯覚であろう。
     さて、思うところあってメールソフトを変更した。5年以上に渡って貯まった過去のメールは数千にもにおよび、その移行が思った以上に大変であった。このため、原稿そっちのけで連休を無駄に費やすことになってしまった。

  • 1/1 新年明けましておめでとうございます。本年も昨年同様宜しくお願いします。
     先日、久しぶりに研究業績リストを書く機会があったが、その時ふと自分が初めて公表論文を書いたのが1993年だということに気づいた。それから丸10年が経ち、様々な論文を書いてきたが、自分はいったいどの程度成長してきたのであろうか。あるいは自分の研究者生活の今後の10年にどのような方向性を持たせるべきなのか。大学を巡る状況が混沌としているなか、それだけに自分の足場を再度、しっかり踏み固めなければと思っている。
     と書いた後で、年賀状にも同じようなことを書いたことに気づいた。中年ぼけが始まったと言われないよう気をつけなければ。。。